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バングラデシュの建国

2011年4月30日

バングラデシュは宗教をめぐる様々な問題を乗り越えて建国している。

1947年に宗教の違いを理由にインドとパキスタンが分離独立し、イスラーム教徒の多かった東ベンガルは新生パキスタンの東翼国家として独立する。

しかし、その後東西パキスタンの経済格差やベンガル文化への差別が理由で、ベンガル人の民族運動を引き起こした。

この民族運動を皮切りとして、1971年にバングラデシュが独立する。

西パキスタン政府はイスラームの危機を唱えて民族運動を弾圧したが、この時は宗教よりもベンガル人としての団結が優先された。

 

現在、バングラデシュでは人口約1億6000万人の9割がイスラム教で、約1割がヒンドゥー教である。

その他にも仏教や様々な民族の宗教が共存している。

 

長い歴史の中でバングラデシュの人々は宗教の違いを乗り越えて独自の宗教的共生の文化を育んできた。

これから、バングラデシュが新たな国民国家の建設にあたり、宗教文化の多様性とそれを乗り越えた国民としてのまとまりを生み出していくことがバングラデシュの政治家にとって、常に大きな課題となっている。

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