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バングラデシュの工事

2011年4月23日

多くの人が道路工事による渋滞にイライラしたことはあると思います。

日本での道路工事の技術やスピードは世界からみても先進しており、仕事帰りに工事を知り、次の日の朝には工事が完了しているなど、大きな工事出なければ一晩で完成するということに私達日本人はなれている。

今回バングラデシュで工事の現場を見た私は、改めて日本の工事技術の凄さを思い知った。

日本の工事では専用の重機が使用され、今までの経験から効率的に工事を進めている。

しかし、ここバングラデシュでは日本なら1日2日で完成するような工事を1ヶ月かけても完成しないということがよくある。

原因としては根本的な考えが違うからである。

工事で使用する専用の重機などもなく、多くの人が非効率的に工事を進めている。

レンガを運ぶのも人々が自ら地道に運び、道路に穴を開けるのも手作業である。

 

私が見た工事現場というのは道のそこら中に穴が開いており、人が通るのがやっとである。

その地域には多くのアパレル関連の工場があり、車が通れないため、生地や製品の物流が完全にストップしてしまっている。

効率的に少しずつ道路を完成させるという概念がなく、ところかまわずレンガやコンクリートなどが道に置かれているため、車はおろか自転車すら通れない状況が300mほど続いている。

 

アパレル工場が密集する地域に1件の提携工場を持つ私は、このような工事の非効率さに苛立ちを感じたが、この国を選んだのも私であり、このような国だからこそ私のアパレルビジネスは成り立っているのである。ということを改めて思い知ることとなった。

バングラデシュの現状に文句を言うのではなく、「購入した生地をアパレルの工場までどのようにして運ぶか」という現状打破を考えなければ何も進まない。

 

自分の考えを改めることができた。バングラデシュでの経験に感謝である。

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