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バングラデシュへの進出

2011年3月6日

私の前職が経営コンサルティング業界であった関係もあり、私は経営者の人と話す機会が多い。

最近、経営者の先輩方とお話するに辺り、非常に私が大好きな話題の1つが海外への進出の話である。

そこで私の仕事上、海外への進出を考えられている方にバングラデシュへの進出や現状について意見を求められることが多い。

 

私がバングラデシュのビジネスをするにあたり、実際に現地に行ったときの経験や感じた事を始め、国内でネットや書籍で勉強した知識の中で

バングラデシュへ進出する際の問題点は以下の通りである。

 

◆販売・営業面での問題→取引先から値下げの要請

バングラデシュは貧しいので、かなり安く製品が作れると考えられている会社が多い。

私も実際に国内のアパレル企業から「中国のコストの半額で作って欲しい。」という無茶な意見を言われた経験もある。

◆雇用・労働面での問題→従業員の定着率と質

やはり日本と比較すると従業員の定着率や従業員の質は落ちる。これはバングラデシュに限らずどこの国でも言えることだが、

私の経験では暑い国ほど従業員の質は低いように感じる。しかし、中には勤勉な従業員などもいるし、今の日本の若い人よりも夢を持って

働いている人が多いため、日本企業はステップアップとして考えれれている傾向はある。

 

◆貿易制度での問題→通関等の手続きが煩雑で時間がかかる

これも従業員の質と深く関係するのだが、基本的に日本では通関や税関などしっかりすべき機関の職員も質が低い。

空港会社の職員にチップを強請られたり、郵便職員にボッタクリされそうになったこともある。

◆生産面での問題→電力不足と停電、原料や部品の現地調達

よく目にするのが停電である。電力が明らかに不足しており、ラインなども止まるため、工場が自社に発電機を設備している。

インドからの電力の輸入を決めたため、今後は改善されていくと予想される。

また、原料や部品の現地調達も困難である。現地でほとんど流通していないものなどは自社で仕入れる。

つまり、自ら中国や韓国をはじめ他国からバングラデシュに運んでくる必要がある。

 

バングラデシュでビジネスを行う上で以上のような問題は待ち構えている。

私が経営者の友人・知人に言っているのは、どのようなビジネスをするかによって、そのビジネスに合った国は違うと言うことである。

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