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バングラデシュでのロット

2012年11月11日

バングラデシュでアパレルの輸入貿易をしている弊社は、バングラデシュの問題として検品、納期と本記事を掲載してきた。

そして、今回、これからバングラデシュに参入しようと考えているアパレル仕入れ会社に微力ながらアドバイスを行いたい。

バングラデシュでは日本がメインでアパレルの仕入れをしている中国や韓国とは大きく違う点がある。

それはバングラデシュのアパレル工場が欧米を中心とした基盤と考え方を持っている点である。

 

特に ロットについては非常に苦戦を強いられると考えられる。

かくいう弊社もロットの問題には常々頭を悩ませている問題である。

 

バングラデシュと聞いて、お客様のイメージするものは何だろうか?
弊社は毎月10件~20件程度の新規問い合わせを頂いているが、ほとんどが仕事に結びついていない。
毎月の決定率は2~3件程度ではないだろうか。

ほとんどの理由はロットである。

問い合わせの内容としては中国のコスト高である。
バングラデシュだと安いイメージがあるので、問い合わせを頂けているようである。

確かに弊社はバングラデシュで製造したアパレル製品を日本の市場に卸しているメーカーであり、
他社よりも魅力のある金額で商品を提供できている事を自負している。

しかし、バングラデシュは安いが、ロットが大きいのである。

特に品質が良く、日本人好みの工場はデニム1型ミニマムで12,000枚など、日本の大手メーカーでもなkなか頼めない規模である。

ロットを小さくする為には小さな工場と付き合う必要がある。
小さな工場の場合は、工場の免許を持っていない、いわゆるモグリの工場や、生産管理や品質管理が出来ないため、小ロット注文を欲しがっている。など、何か問題を抱えている場合が多い。

バングラデシュで小ロットをした場合、ロットが小さいため、生産効率が悪くなるので、欧米の企業と比較して単価が高い事が多い。
では、どのようにして小ロットで単価をなるべく安くするのか?

まずは、バングラデシュでの工場選びである。
品質と価格そして何よりも製品に対する理解力が必要である。

そして、現地での日本人駐在員や現地スタッフの配置である。

この2点をクリアして、次はオーナー通しのコミュニケーションである。

バングラデシュでは日本以上に上下関係がしっかりとしている。
目上の人には敬礼をする工場もあるほどである。

そのため、私はバングラデシュに毎月訪問し、既存の工場との関係性を保つための努力や、さらなる品質工場や価格交渉などができるようにコミュニケーションを大切にしている。

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