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バングラデシュ ゴミ収集方法3

2011年11月11日

11月11日  バングラデシュ  ゴミ収集方法3

現在のバングラデシュでのゴミの収集及び処理方法が一向に改善しない事に

苛立ちを感じながらも、又或る一面では感心させられる部分も有る。

 

リヤカーで回収して回る男性達(大概2人連れの若者)

公道上に一定距離間隔で配置されているコンテナに詰め替え作業をしている

人々(男性有り女性有り)など、よくこの異臭の中で、しかも不衛生な中で

一日中作業ができるものだとつくづく感心させられる。

 

この公道に配置されているコンテナからは、更にトラックが定期的に回収に来て

その回収されたゴミは徹底的に分別と再利用がされていると聞く

この徹底再利用の態度にも、飽食、使い捨てになれた私達日本人には

到底出来ない芸当だと感心している。

 

しかし慣れとは恐ろしいもので、かく言う私もアパートで発生したゴミや残飯は

ビニール袋に入れこそすれ、分別などはしていない。

ビニール袋の口閉じをしっかりする所くらいが、他の現地の人々と違うところか

 

日本でも今でも繁華街の裏側など残飯の異臭が残っている場所が有ると思うが

バングラデシュでは、それが繁華街の裏側はおろか、メインロードの路上で

ゴミ回収作業及び簡単な分別作業がなされている為、ほぼ毎日その異臭に

さらされながら生活をしている訳である。

 

こんな生活の中、ふと私は福岡の実家での子供の頃を思い出してしまう。

家の前の道路際の柵に、各家庭から出たゴミや残飯が塗料の空き缶状の入れ物に

入れてあり、夏などは自分の家のゴミでさえ強烈は異臭を放っていた。

そしてそのゴミは養豚業を行う業者の人が引き取り来て豚の餌にしていた。

ちょうど通っていた中学校の道すがらその養豚場が有り、中学校まで

その異臭が流れ込んできていた。

今のバングラと大して状況は変わらないではないか。

 

人間の出す汚物や残飯の処理は先進国であれ後進国え有れ、大して違わない

方法でしか処理が出来ていないように思う。

 

唯一の違いはその処理現場を市街から遠くに隔離するか、その場でやっているか

だけの違いだろう。

 

これだけバイオ科学が発達しているわけだから、もっと革新的な、処理方法は

ないものだろうか?たとえば匂いを一瞬たりとも残さないとか

処理をする傍らから新たなエネルギーを生み出すとか

 

 

もっとも、この我慢できないくらいの異臭が残っているからこそ、人間が引き起こしている

様々な負の部分を思い起こさせるいい機会が残っているのかも知れない。

 

バングラデシュで生活をする上ではこの異臭に慣れるしかないのが目の前の現実だと

言う事を、来訪されるすべての人にお知らせしておきたい。

 

㈱わんピース   プロダクションマネージャー 小山

 

 

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